脳振盪と併せて知っておきたい頭頚部外傷❼「頭蓋骨骨折」

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更新日:2025年8月29日

今回は「頭蓋骨骨折:ずがいこつこっせつ」についてです。

 

スポーツ現場でも起こる可能性があり、脳振盪だけでなく、広い範囲で頭部外傷全体を理解しておく必要があります。

 

この投稿では、頭蓋骨骨折の原因や症状、対処法、診断法、注意点などについて解説したいと思います。
※私は医師ではありませんが、頭のケガの一つとして知っておくことが重要だと感じ、発信しています

 

【頭蓋骨骨折とは?】

 

頭部への強い外力によって頭蓋骨にひびや亀裂が入る、もしくは骨が折れる状態。頭部外傷の中でも重症度が高く、脳への影響も懸念されるケースがある。

 

【主な原因】

 

● 高エネルギーの衝撃(転倒、交通事故、激しいスポーツでのコンタクトなど)
● ヘルメットなしでの衝突や、頭を守るプロテクションがない状況での強い打撃

 

【頭蓋骨骨折の種類】

 

● 線状骨折:ひび状の骨折。比較的安定しているが、観察が必要
● 陥没骨折:骨が内側に沈む状態。脳への直接的な圧迫が懸念
● 開放骨折:皮膚が破れて骨が露出するケース。感染リスクが高い

 

【注意点】

 

● 脳出血や浮腫(むくみ)を伴う可能性があり、早期対応が求められる
● 頭部保護がない場合は特に注意し、外傷後は必ず頭痛や意識変化に留意する

 

【症状と合併症】

 

● 頭痛
●意識喪失
●吐き気・嘔吐
●視力障害
●耳や鼻からの出血 など

 

● 合併症には、
・脳損傷
・感染症(開放骨折の場合)
・出血 などが含まれる

 

【頭蓋骨骨折が疑われる所見】

 

● 打撲跡や膨隆(腫れ)などの目視可能な損傷
● バトル徴候(耳の後ろにある腫れや出血)
● ラクーンアイ(両目の周囲のあざ)

 

【スポーツ現場での対処法】

 

● 安静を保ち、頸椎を固定しながら即座に医療機関へ搬送
● 圧迫は避ける
● 出血があれば清潔なガーゼで軽くカバー

 

【診断法】

 

● 画像検査(CTやX線)で骨の状態と、脳への影響を確認
● 症状の確認と身体所見の評価が初期対応に重要

 

【治療法】

 

● 軽度の場合は経過観察
● 重度の場合は手術が必要となるケースも
● 感染予防や、脳内圧を下げる処置も含まれることがある

 

【脳振盪との関連】

 

今回の頭蓋骨骨折でも、閉鎖性の骨折の場合は、見た目では中の骨や脳が損傷されているかどうかわからない状態です。頭部外傷という括りでは、脳振盪は軽症に分類されますが、症状やサイン(所見)を把握して、重症頭部外傷を逃さないようにしましょう。

 

【まとめ】

 

頭蓋骨の骨折でも、外見上わかりやすい骨折と、そうでない骨折があります。本投稿も見直してもらいながら、最悪の状況を想定して現場で対処していただければと思います。

 

いつも投稿を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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