脳振盪と併せて知っておきたい頭頚部外傷❻「外傷性けいれん発作」

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更新日:2025年8月29日

今回は「外傷性けいれん発作:がいしょうせいけいれんほっさ」についてです。

外傷性けいれん発作とは、頭部を打撲した場合に、24時間以内に起こる発作のことを指します。脳の損傷がなければ、通常は1回のみで済むが、脳への損傷が見つかった場合は、その後もけいれんを繰り返すてんかんを発症することも。

 

この投稿では、症状や対処法、注意点について解説したいと思います。
※私は医師ではありませんが、頭のケガの一つとして知っておくことが重要だと感じ、発信しています。

 

【けいれん(痙攣)とは?】

 

自分の意志とは関係なく筋肉が急激に収縮する発作。全身または一部の筋肉に起こり、代表的な症状には、まぶたや顔の筋肉がピクピクと動いたり、全身の硬直などがある。

 

【主な原因】

 

❶ 外傷や転落
❷ 交通事故
❸ スポーツ活動
❹頭部への衝撃や外傷

 

【対処法】

 

● 頭を打った直後にけいれんしている時は、横向きに寝かせ、顔を少し下に向けます
● 慌てて起こしたり、口の中に指などはいれない
● すぐに救急車を呼び、脳神経外科での処置を受ける

 

【病院での診察】

 

● 頭部への外傷後にけいれんが起こった際は、必ず病院を受診して脳に損傷がないか確認
● 脳に損傷が認められた場合は、その後もけいれんが発症する可能性があり、てんかんを
発症することがある。

 

【注意点】

 

けいれんが一時的に治まり、大丈夫になったように見えても、脳の損傷は起こっている場合があります。必ず病院(脳神経外科)を受診するようにしてください。

 

【主な症状】

 

● 頭痛
● 嘔吐
● 意識障害
● 手足の麻痺 など

 

ただ、これらはけいれんの症状ではなく、頭部への衝撃による症状と捉えてください。
そして、すぐに病院で精密検査を受けるようにしてください。

 

【もう一度、注意点】

 

頭部に衝撃を受け、脳振盪の疑いがあったが、その場では様子を見て、症状が悪化したら病院に行く、という人もいますが、スポーツ中の頭部外傷は衝撃も大きく、症状が出てから病院に行っても手遅れになる場合があります。けいれんが起きるような衝撃の場合は、必ず病院を受診してください。

 

【「てんかん」と「けいれん(痙攣)」】

 

てんかんは神経細胞の異常な電気活動が繰り返し起こる病気で、痙攣は筋肉が自分の意志とは関係なく収縮する発作です。

 

てんかんは繰り返し発作するが、けいれんは一過性の発作。

 

【脳振盪との関連】

 

頭部への衝撃によってけいれんが起こった場合、脳振盪も同時に起こっている場合がある。
また、脳に損傷があった場合は、軽症の外傷性脳損傷である脳振盪ではなく、より重症な状態である可能性もある。しかし、それは精密検査をしなければわからないため、必ず病院は受診すべき。

 

【まとめ】

 

頭部外傷によるけいれんが起こった際は、脳振盪より重症な脳損傷が起こっている可能性がある。病院でしっかり診察、検査をしてもらって適切な対処を取るように心がけましょう。

 

いつも投稿を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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