脳振盪と併せて知っておきたい頭頚部外傷❶「脳脊髄液漏出症」
脳脊髄液漏出症(のうせきずいえきろうしゅつしょう)は、脳や脊髄を守る脳脊髄液が漏れ出してしまう病気・疾患です。この投稿では、症状や対処法、注意点について解説します。
【脳脊髄液漏出症・減少症とは?】
脳脊髄液は、脳や脊髄を保護し、クッションの役割を果たす重要な液体です。脳脊髄液漏出症は、この液が何らかの原因で漏れ出し、頭痛や体調不良を引き起こします。
【主な原因】
• 外傷: 頭部や背骨への衝撃や外傷
• 手術後の合併症: 脊髄や頭部の手術後に発生することがある
• 自然発生: 特に外的要因がない場合でも、漏れが生じることがある
【症状】
• 頭痛:特に、立ち上がると悪化し、横になると軽減する「体位性頭痛」が特徴
• 耳鳴りや視覚障害:一部の患者では、耳鳴りや視覚障害が現れることもある
• 吐き気や嘔吐:頭痛と共にこれらの症状が現れることが多い
• めまい:バランス感覚の異常や、立ちくらみを感じることがある
【診断方法】
• MRI・CT検査:脳脊髄液の漏れを確認するための画像検査
• アイソトープ検査:特定の液体を注入し、漏れを検出する特殊な検査
【対処法・治療法】
• 保存療法:自然治癒を期待し、安静を保つことが推奨される場合
• 水分補給:脳脊髄液を増やすために十分な水分補給が必要
• ブラッドパッチ治療:自分の血液を脊髄付近に注射し、漏れを塞ぐ治療法
• 外科的手術:重症の場合は、外科手術が必要になることもある
【注意点】
• 早期発見と治療が重要。放置すると、慢性的な症状や回復が遅れることがある。
• 症状が続く場合は、専門医への相談を早めに行いましょう。
【脳振盪との関連について】
※何名かの当事者からお聞きした情報も含め
受傷後に「脳振盪」と診断されるも、通常の脳振盪のように、時間とともに症状が改善されてこない。そのようなケース(以下に記載)で、何かわからないけど、何かおかしいなと感じたら疑っても良いかもしれません。
● 回復が思わしくない
例:症状が改善してこない
● ずっと不調が続く
● 視野への影響や握力低下も
【終わりに】
• 脳脊髄液漏出症は適切な治療を受けることで改善が期待できます。疑わしい症状があれば、迷わず医師に相談してください。
#中本真也
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