保護者のための頭のケガの知識 ③「 脳振盪(のうしんとう)って何?」
今回のシリーズは、保護者の方を対象に発信しています。
子どものスポーツ現場でケガが起こった際に、専門知識がなくどう対応すればいいかわからない、あるいは病院での説明が難しすぎて理解しづらいと感じたことはありませんか?
そんな状況を少しでも改善するため、この投稿が役立てば嬉しいです。
さらに、お子さんのスポーツ環境をより安全に整えるきっかけとなれば幸いです。
まず、少しだけお断りを…
これまでも「頭部外傷」や「外傷性脳損傷」、そして今回の「脳振盪」といった、難しい漢字が多く登場しています。申し訳ありません!
ただ、病院やインターネットでこれらの言葉を目にする機会は少なくありません。
そのため、この投稿を通じてぜひ知識として覚えていただければと思います。
【脳振盪って何?】
脳振盪とは、脳が頭の中で強く揺さぶられることによって、一時的に生じる脳の機能障害のことを指します。
「脳しんとう」や「脳震盪」と表記される場合もありますが、いずれも同じ意味です。
【脳振盪の分類】
脳振盪は頭部外傷の一種であり、その中でも「外傷性脳損傷」に分類される軽度の頭のケガです。
【脳振盪の原因】
どのような場面で起こるのでしょうか?
• スポーツ(サッカー、ラグビー、バスケットボールなど)
• 転倒や事故
• 日常生活での頭のケガ
※日常生活でも誰にでも起こり得るケガです!
【脳振盪の主な症状】
• 頭痛
• めまい
• 吐き気
• 意識がぼんやりする
• 記憶が曖昧になる
• 考えや動きが遅くなる
• バランスが悪くなる
【脳振盪に関する誤解】
脳振盪は、脳が頭の中で揺れるかどうかが重要であり、頭に直接衝撃が加わらなくても起こる可能性があります。
また、意識が喪失したかどうかは脳振盪の診断には関係ありません。
実際、脳振盪を発症するケースのうち、意識喪失が見られるのは10〜20%にすぎないと言われています。
【もし脳振盪が疑われたら?】
まずは以下のように対応しましょう:
• すぐに活動を中止する(スポーツや運動をやめる)
• 安静にして様子を見る
• 医療機関での診察を受ける
※無理をさせず、症状や様子の変化を注意深く観察することが重要です。
【保護者が知っておくべきポイント】
脳振盪を見逃さないために、次のことを心がけましょう
• 子どもの様子や変化に敏感になる
• ケガの後は何度も確認を行う
• 困ったときや迷ったときは、必ず専門家に相談する
【まとめ:子どもの未来を守るために】
脳振盪は早めの対応が大切です。
正しい知識を持ち、迅速に対応することでリスクを軽減しましょう!
頭のケガは誰でも怖いものですが、正しい知識があれば安心につながります。
できることから一つずつ、安全な環境づくりを進めていきましょう。
#中本真也
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