保護者のための頭のケガの知識 ①「 頭部外傷(とうぶがいしょう)とは?」

更新日:2025年8月15日

今回のシリーズは、保護者の方を対象に発信します。子どものスポーツ現場でケガが起こっても専門知識がない、病院に行っても説明が難しすぎる、そんな状況を少しでも改善できれば幸いです。

また、本記事が、お子さんのスポーツ環境を安全なものにするためのきっかけになれば、それも嬉しいです。

【頭部外傷とは?】

頭を打ったり、強い衝撃を受けたりした時に起こるケガやダメージのこと。
軽いものから命に関わるものまで様々なケースがあります。

【主な分類(簡単に)】

● 脳挫傷(のうざしょう):脳が損傷して出血する状態
● 頭蓋骨骨折(ずがいこつこっせつ):頭の骨が折れる重いケガ
● 硬膜下血腫(こうまくかけっしゅ):頭の中で出血・血がたまる危険な状態
● 脳振盪(のうしんとう):画像検査では異常は見られない、一時的な意識障害や混乱を伴う脳へのダメージ

【軽症の場合の主な症状】

● 頭痛
● めまい
● 一時的な意識喪失や混乱
● ボーっとする
● 光や音がいつもより気になる
● 眠れない、寝つきが悪いなど

【軽症の場合の主な対処法】

● 激しい運動は避け、安静に
● 他にケガをしていないか確認
● 症状に変化がないか確認
● 病院・クリニックで重症でないかを確認する

【中等症~重症の場合の主な症状】

● 激しい頭痛
● 嘔吐
● 意識が戻らない
● 言葉が理解できない
● 目・視線が合わない
● 痙攣している など

【中等症~重症の場合の主な対処法】

● むやみに動かさない
● 頭や体を振らない、揺らさない
● すぐに救急車を呼ぶ
● 救急車が来るまで傷病者の安全を確保
● 医療機関で診察を受ける

【重症例:頭蓋骨骨折】

見た目の変化
● 頭のへこみ
● 腫れ
● 出血や青あざ など

【対応方法】

● 絶対に頭を触らない
● 早急に救急車を呼ぶ

【注意すべきサイン】
※次の症状がある場合は、すぐに病院へ

● 意識が戻らない
● けいれん
● 嘔吐
● 手足が動かない

【頭をケガした時の流れ】

1. 冷静に状況を確認
→ 血が出ていないか、意識はあるかをチェック
2.安静にさせる
→ 無理に動かさない。
3.必要に応じて病院へ
→ 症状が気になる場合は迷わず医師の診察を受ける

【予防策】

● 頭のケガについて学ぶ
● 知識を持って準備をする
● 万が一の時のために前もって備えておく
● 身近な脳神経外科を確認しておく
● 知識を持った人を周りで増やす

【まとめ】

● お子さんが頭を打った際は、まずは落ち着きましょう
● 症状をチェックし、必要であればすぐに病院へ
● 万が一に備えて、基本的な知識を持っておく
● その知識を周りと共有する

#頭のケガ
#脳振盪
#脳震盪
#中本真也
#concussion
#スポーツ関連脳振盪
#sportsrelatedconcussion
#頭部外傷
#外傷性脳損傷
#重症頭部外傷
#頭のケガ
#頭のケガの対処法
#nakamotoshinya
#remedyconditioning