保護者のための頭のケガの知識⑥「何を基準に脳振盪を疑う?」
知っておきたい!保護者のための頭のケガの知識 ⑥ 何を基準に脳振盪を疑う?
今回のシリーズは、保護者の方を対象に発信しています。
子どものスポーツ現場でケガが起こった際に、専門知識がなくどう対応すればいいかわからない、あるいは病院での説明が難しすぎて理解しづらいと感じたことはありませんか?
そんな状況を少しでも改善するため、この投稿が役立てば嬉しいです。
さらに、お子さんのスポーツ環境をより安全に整えるきっかけとなれば幸いです。
「何を基準に脳振盪を疑えば良いですか?」
「どういう状況だったら脳振盪と判断できますか?」
その基準がわからないと、やはり不安になると思います。
しかし、どんな様子がみられたら脳振盪と見なして良いのか。
それを押さえておけば、それを把握しておけば、とっさの時に判断できるようになります。
というわけで..
【見た目でわかるポイント】
● 意識/反応の喪失
● 競技場の地面や床の上で倒れて動かない
● 頭頚部・顔面を防ぐことができずに地面に落下(無防備な状態で)
● 人・場所・時間がわからない
● 混乱している
● 質問に正しく答えられない
● ぼうっとしている、うつろな様子
● 放心状態
● ひきつけ、けいれん、発作
● 直接的または間接的な頭部への衝撃のあと、すぐに起き上がれない
● バランスが悪い、歩行困難
● 協調運動障害(ぎこちない)、よろめく
● 顔面への傷害
以上の様子がみられた場合、脳振盪の可能性があるため、すぐにプレーを中止し、安全な場所へ移動させ休憩させる必要があります。
判断が難しいと思った場合、迷った場合、躊躇せずプレーを中止してください。
迷っている時点で頭への衝撃の可能性があったことに対して心配になっているので、不安なままプレーを続けさせることは避けましょう。
【まとめ】
子どもが頭をケガした場合、脳振盪が疑われる様子をしっかり見極め、基準に従って適切な対処を心がけましょう!
頭のケガは誰にとっても怖いものです。
正しい知識が安心につながります。できることから一つずつ、安全な環境を作りましょう!
いつも投稿を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。